sicaworks blog

制作したiOSアプリやswiftについて

長時間労働で困っている日本人などいない

近頃は、長時間の労働が社会問題として扱われ、残業の減らし方や企業をバッシングする記事をよく見かけます。しかし本当に日本では長時間労働が蔓延しているのでしょうか?残業が多くて困っている人などあまりいないのでは?サービス残業などというものは存在しないのではと思うようになってきました。

なぜなら私がリリースした残業時間を記録するアプリが全然ダウンロードされないからです!

この決定的な根拠、間違いありません。日本には長時間労働で疲弊している社畜などいないのです。

80hはどんなアプリなのか?

80h(はちじゅうえいち)は無料の残業時間記録アプリです。iOSのみです。とにかくシンプルでわかりやすく使いやすいものを目指して作りました。
80h 残業労働時間を記録するタイムカードアプリを App Store で


勤務地のある場所を地図上で指定しておけばそこから一定の半径の線を越えると時間と位置が記録されます。これはiOSのジオフェンスという機能を使っています。携帯回線を使うためのおおまかな位置情報をiOS本体(iPhone)が常に監視しており、それがアプリで設定した地図上の円を横切るとアプリが起動される仕組みです。なのでバッテリーを消耗することなく、ネット通信も勝手にはしないのでアプリを入れておくだけで作動します。iOSではバックグラウンドでアプリを動かすことがなかなか難しい開発者泣かせの状況ですが、このジオフェンスはしっかりとアプリを起動させてくれるのでアプリの使い方とこの機能をうまく合わすことができればなかなか使える機能です。


アプリのダウンロードは無料ですが、記録したものを月ごとのレポートにまとめ、PDFにしてダウンロードできるようにするのは有料です。毎月購入していただく必要はなく、必要なときにまとめてPDFを作成できるのでとりあえず記録だけ取っておくことができます。また、有料といっても最安値(現在120円)ですので毎月買ってもらってもそこまで負担ではない値段だと考えています。


似たような機能のアプリはほかにもいくつかリリースされていますが、それらは勤務地を住所で入力したり出勤退勤ごとに自分で記録を取らなければならず、そういった点を上回れるようにUIを作成しましたので80hはそれらより高機能だと思います。また、弁護士が監修したというアピールをされているアプリもありますが、基本的にすべて位置と時刻を記録しただけのものですのでどのアプリも記録されるものは同じです。(おやさしい弁護士の方いらっしゃいましたら当アプリにもお墨付きをください。「いいんじゃねぇの?」と言って頂けたら十分です。)


無料で!他のアプリより使いやすく!機能も十分!
だけどダウンロードされない。

そもそも残業などのキーワードで人が来ない

そうなんですよ、そもそもなんです。iTuneConnectでアプリのアクセス解析を見られるのですが、80hがapp storeで表示される回数自体が100回/日くらいしかないんです。これはapp storeでの検索結果やwebサイト、SNSなどからのアクセス数です。みなさんアプリで残業の時間を記録しておこうと思っていないわけなんです。ここが大きな誤算で、リリースする前は「これだけ社会問題になっているのだから需要もかなりあるだろう。作ってしまえばあとはどんどんダウンロードされるはず」そう思っていた時期が自分にもありました。リリースしてみると当初は日に3DLとかひどい有様でした、現在は20DL/日くらいですがこのままだとかなり厳しいです。

アプリリリース後にやったこと

リリース後、DL数が一桁だったのでとにかくいろいろ調べ、実行しました。まずはASO、アプリストアの最適化です。アプリの検索キーワードを増やし検索ボリュームのありそうなものに変更しました。これでapp store内での検索数が倍くらいになりました。まぁ元が一桁ですけど。


また、webからの流入を増やすためにレビューサイトにレビュー依頼を出しました。20サイトくらいに出したように思いますが採用していただけたのはapplivさんだけでした。ありがとうございます。
80h 残業労働時間を記録するタイムカードアプリ -Appliv
レビューするよ!と連絡をいただいてから何度かメールで質問があったり、出来上がった記事を事前確認させてくれたり、記事のためにアプリをかなり使いこんでいただけたようでここまでしてもらっていいのかなと恐縮してしまうくらいでした。
Appliv[アプリヴ] - iPhone・iPadアプリが探せる、見つかる


SNSを使ってアピールしようと思ったのですがフォロワー数の多いアカウントを持っていないためまだ使えていません。google adwardsを使って広告を出してみましたが、クリックはされるものの期待していたほどのDL率にはならず中止しています。広告の文章を調整してアピールの仕方を変えればDL率も上がるかもしれませんが出費がかさむので手探りではなかなか難しいです。


この80hの前にリリースした「西暦と和暦」という年号変換アプリは、app storeの仕事効率化カテゴリーでリリース当初は30位ほどにランキングされており、150DL/日くらいでした。その後ずるずると後退して圏外になりましたがそれでもトータルでは10万DL以上にはなっています。やはりカテゴリー内で上位に入るというのは重要で、それだけで十分なDL数になります。80hはリリース当初から仕事効率化カテゴリーで圏外で、一度も浮上していません。いわゆるブーストをすれば上位にランクインでき、そこからの流入でDL数が継続するのではないかと考えていますがそのブーストにはけっこうな費用がかかるようです。また、そういったお金でランキングを確保するようなことは問題がありますのでやはり難しいですね。テレビや有名サイトで紹介されたりすると一気にランクアップするようで、「西暦と和暦」では一度なぞのDL数アップがありました。そのときは一日で5000DLになっていました。どこかの有名サイトの記者さん、一行でいいので紹介していただけないでしょうか。

改善できることはあるか?

このような状況なのですが、需要自体はあると考えています。ただアプリで残業の記録を残すという部分がユーザーの意識とつながっていないのかもしれません。そういったものがアプリにある、そういったことがアプリで可能ということをもっとアピールしていきたいと考えています。


ただ、はやり残業の記録を取るということは残業代がもらえていなかったり長時間労働が自分の力では改善できない状況にあると思いますので、ゲームをダウンロードするように楽しいものではないのかもしれません。記録を取ったとして、それを使って会社に要求をするというのも心理的な負担が大きいですしなかなかその先が見えないこともDLが伸びない原因かもしれません。そういったマイナスイメージを排除し、もしものときのお守りのような感じで認識していただけたらいいかもしれません。こういった点をふまえてアプリの検索キーワードや説明文を違う視点からもう一度考えてみたいと思います。


アプリの機能についてはいくつか修正と付加できる部分があるので改善していきます。まだレビュー数が5件もなくユーザーの反応がわからないのでそれもつらいところです。

これを読んでいただいたみなさん、なにも考えずに80hをダウンロードしてみてください。こいつこんなんで高機能とか言っちゃってんの?www まぁそんなもんです。はてなのプロのみなさんの辛辣なコメントお待ちしています。
80h 残業労働時間を記録するタイムカードアプリを App Store で